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青い森公園にざっと200人ほどの人達が集まりました。
これは、「ねぶたメインストリートクリーン作戦」に参加するボランティアの方々!
ねぶた祭り開催を前に、観光客の皆さんに気持ちよく来青してもらうために、ねぶた運行通りを一斉清掃しよう、というもので今年で3回目の取り組みになります。
国、県、市といった道路管理者はもちろんのこと、商店街や周辺小学校、企業など参加により、直接現地参加者も含めればざっと350人!
さらに、青国管内の工事関係者によるボランティア清掃もあわせると500人弱の総勢でした。
午前中の清掃活動の結果、工事関係除きで、全体で約70袋、100kgのゴミが集まりました。
参加した皆様、暑い中お疲れ様でした^^
写真左中:清掃活動中の皆さん
写真右:一仕事終えて日陰で休憩。
【境界ブロック】
歩道と車道を分離する境界のブロック。また、出入口の幅制限を設ける意味もある。車両の衝突や冬場の除雪作業等なので壊れやすい。
【ガードパイプ】
車両防護柵のこと。ガードレール、ガードパイプとあるが、その他転落防止柵というものもある。雪国では横棒部材が雪の重みでたわむことも結構ある。近年では景観型防護柵という、主に茶系のパイプ形式新型防護柵に切り替わりつつある。
【ポットホール】
道路路面の陥没のこと。舗装や舗装下の土部分等が走行車両の衝撃に耐えきれなくなってくると、亀甲状のひびわれが走りしまいには穴が空く。まぁ、こういうケースまで放置することは流石に滅多にないが、そのほか、橋の前後やアスファルトの下にコンクリート板が埋まっている場合、端部でひびわれが生じ、表面の舗装が剥がれることがある。管内ではむしろ後者のケースが圧倒的に多く、特に春先、雪解け後の路面では多く見られる。なお、ポットホールを踏んでホイールが曲がり損害賠償を求められるケースが全国でも年に数件は発生しているが、「因果関係」の証明が必要。第三者に発生日時を証言してもらうとか事故直後の写真を撮っておくとか。その他道路管理者が放置していた穴なのか等も関係してくる。いずれ運転手は踏まないこと、道路管理者は踏ませないことが最善。
【剪定】
樹木の枝を切って管理すること。主に街路樹等の成長の為や照明・標識の阻害になる為に枝を切る。青森では市内のプラタナスの街路樹が10月の早い時期に丸裸になるのが有名。「木がかわいそう」という声があるが、実は木の成長管理上も必要であり、また落ち葉によるスリップ事故も考慮すると早めの剪定は欠かせない。遅くなるとこれらの問題プラス落ち葉処理と、ますます費用が掛かる。ただし、昨今では剪定費用ですら予算が削られている・・・
最近、市内のプラタナスについては郊外への移植が進められており、国道4号久栗坂地区においてプラタナス並木が形成されつつある。落ち葉処理や剪定のいらない広い場所であることから、鈴掛けの実が秋に成るようになってきた。
【目地】
コンクリートというものは熱による膨張収縮で伸び縮みするため、一定間隔で目地という継ぎ目を人工的に切ってやらないと、亀裂が入ってしまう。コンクリート舗装板に至っては通行車両の衝撃荷重で振動等も掛かるため、一定間隔で目地を切ってやらないとならない。(詳しく知りたい方は浪岡バイパスを是非走行してください)。
後年、騒音振動等の問題からアスファルト舗装をコンクリート舗装に被せる例が多く、これら目地部分の衝撃が上に伝わると舗装面に亀裂が入る。人に例えると中間管理職かも。
【建築限界】
道路上の確保すべき「空間」のこと。主に、車道上で4.5m、歩道上で2.5mの高さと定められている。一般車両でまれにこの高さを超えた荷物を運び、歩道橋やコンクリートボックスの天井にぶつけて通行止めにする事件がある。のっぽな人が室内で苦労するのと一緒。
【特車取締り】
特車車両というのはトレーラ類や大型荷物を牽引する車両等を言い、その車両の寸法や荷物の種類、通過ルートまで定めた上で道路管理者の許可を取らなければ走行することは出来ない。これらの実態を取り締まるのが特車取締りである。青森近辺ではその昔大釈迦峠に検測所があったが現在は廃止されており、代わりとなる新たな検測所が欲しいところ(検測所がないと重量が素早く量れない)。
なお、特車で珍しいものでは橋桁の部材や風力発電用の風車、新幹線車両の運搬などがある。
【流動】
舗装路面が炎天下等、高温による影響で柔らかくなり、車両の荷重により押し寄せられ、波打つようだったりコブ状になったりする状態を流動と言う。アスファルトは元々加熱して柔らかい状態のものを舗装して固めるものであるが、夏場の炎天下ではこの流動が起こりやすい。ただし、東北地方整備局では対流動、対摩耗を考慮して、特殊なブレンドによるアスファルト合材を使用しており、近年ではあまり流動が起こる事例はない。むしろ維持補修に用いる通常のアスファルトによるパッチング補修箇所のほうが起こりやすい。
【維持工事】
道路を常時維持していくために、日常的な維持修繕や緊急時の工事を担当する、道路維持工事を単年度契約で毎年発注している。その年度毎に受注契約を交わした会社を維持業者と言う。何度か経験を積んだ維持工事担当者達は、地域に根ざしていることもありその知識・経験は非常に頼りになる。
【不法占用】
「占用」とは、道路に工作物や施設等を設け、継続して道路を使用することを言う。占用には道路管理者の許可が必要であるが、許可を受けず無断で使用することを「不法占用」と言う。道路へ勝手に看板を立てたり、店舗を出したりすると「不法占用」にあたる。ただし、強制撤去する権限はなく(行政代執行という手続きもあるが時間が掛かり簡単には摘要できない)、季節物の路上販売等に関しては指導に留まってしまうことが残念。
選挙時期の不法占用看板も非常に多い。
【落下物】
道路上に落ちているもの。道路上には全くなにも障害物がない状態が基本であるが、道路利用者によって様々なものが落とされていく。車両部品や土砂、木材はもちろんのこと、事故車両による破片やオイル等も含まれる。意外なものでは引っ越しシーズンの畳やタンス、運送車両の落としたサカナ等・・・・・・なお、橋の上の道路脇で靴を拾うことだけはしたくないです。命は大事にしてください。
【ロードキル】
道路上には車両に轢かれた動物の死骸がたびたび放置される。これら動物が轢かれて死亡することをロードキルと言う。青森市久栗坂近辺には「カモシカ注意」の古い標識があるが、近年ではあまりカモシカの死骸には遭遇しない。青国管内では山間部や平内方面ではタヌキ、その他はイヌ、ネコ、カラスが顕著。
死骸の処理についてはゴミ扱いとなり、こちらで勝手に“埋葬”は出来ない。そのため、清掃局に依頼して回収してもらうことになっているが・・・地域によっては対応が違うのが辛いところ。
【デリネーター】
道路脇にある白い円筒形のポール。高さ80cm程で反射鏡がついている。最近では景観色で茶色系のものもある。道路付属物では一番壊れやすいのではないだろうか。
【ビオトープ】
野生生物の生息空間を人工的に再現したもの。青森環状道路には戸山地区に、道路建設の際に保護したメダカを放流した人工池を中心とした、「メダカ郷和国」があり、 ここも毎日のパトロール対象である。郷和国住民はメダカやモツゴ、ツチガエルや各種水棲昆虫など。最近ではナマズやネズミも発見されているが一番の住民は見学に訪れる老若男女かも。
なお、最近メダカのぼりが設置されて、ヌシとされている?
【青国】
「青森国道維持出張所」を関係者は略して「青国」と呼ぶ。ただし、インターネットで「青国」で検索すると、青山国際教育学院が出てくるので、検索の際は「青森国道」でお願いしたい。
【管理区間】
国道7号・・・青森市の大釈迦峠(旧浪岡町と旧青森市の境)から青森県庁そばの国道7号終点までの16.6km、バイパスである青森環状道路(国道7号白旗野交差点から国道4号平新田交差点まで)16.6kmの計33.2km。
国道4号・・・平内町の区間22.6km、青森市の区間(青森県庁そばの国道4号終点まで)16.6kmの計39.2km。
全体で72.4kmの管理延長であるがその中身は、地方部平地、地方部山地、市街地部平地と多岐に渡り、特に青森市内の6車線道路は東北屈指の交通量である。
※平成19年7月31日に国道4号土屋バイパスにおいて「ほたて大橋」開通。管理延長がさらに少し延びた。
【管理日誌の執筆者】
主に出張所の管理係長。なお、青森国道維持出張所の役職ではその他、出張所長、事務係長、技術係長、機械係長がいる。
【管理日誌作成に当たってのポリシー】
1,日常の道路管理で感じたこと、毎日の道路パトロール結果を元に作成する。
2,極力、ネタがある以上は毎日更新。
3,個人的事情ネタは極力避ける。
4,他者を傷つける可能性のある表現は避ける。
5,写真等、プライバシー保護や著作権には当然注意。
【道路パトロール】
月曜日は職員による直営パトロール、火曜~土曜は委託によるパトロールを行っている。通常は午前中に国道7号、午後に国道4号を巡回。また、大雨や地震等、災害時には臨時パトロールを実施。黄色に白の塗装車両はなにかしら道路関係者の車両である。秘密装備は特に積んでいない・・・ハズ。
【管理物】
国道4号と7号(道路を構成する舗装やブロック類等)の他、道路上にある横断歩道橋や標識、街路樹、地下道etc......ただし、信号機や規制標識の類は青森県公安委員会の管理物である。なお、道路法面に生えた山菜やキノコ類は誰が管理すべきか・・・道路は公共施設であり立ち入り危険な区域でない限りは自由でいいのかも。